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コラム / 競馬の「それ、ホント?」

内枠有利は本当か — 地方13場・枠順の有利不利を距離帯別に実測

公開 2026-07-08 ・ 数値は毎朝の最新データで自動更新(最終更新 2026-10-24)

「内枠有利」「大外は割引」——枠順の格言は競馬の定番ですが、南関ではどれほど本当なのでしょうか。 予想対象の地方13場・全レースの実データから、距離帯×枠番の複勝率(3着以内率)を測りました。 母数50走未満の組み合わせは表から除いています。

結論: 枠の差は意外と小さい。ただし「効く距離」がある

全45の場×距離帯のうち、最有利枠と最不利枠の複勝率差は平均9.2pt。 脚質の差(前後で20pt超)と比べるとずっと小さく、「枠だけで買う」根拠は弱いのが実情です。 その中で最も差が大きいのは金沢の1600-1700m帯で、4枠 43.5%(108走) に対し 8枠 22.0%(141走)と21.5ptの開きがあります。

船橋 — 距離帯×枠番の複勝率

距離帯(m)1枠2枠3枠4枠5枠6枠7枠8枠
1400-150026.7%25.3%30.0%28.5%30.8%28.1%29.8%31.9%
1600-170024.6%20.6%27.2%26.5%29.5%27.6%32.8%25.6%
1800+24.7%27.0%26.3%28.5%27.0%24.3%26.5%29.0%
~130023.5%27.4%26.7%28.6%28.2%30.5%30.9%33.2%

金色=その距離帯で最も高い複勝率・青灰=最も低い。母数50走未満のセルは「-」。

大井 — 距離帯×枠番の複勝率

距離帯(m)1枠2枠3枠4枠5枠6枠7枠8枠
1400-150028.5%29.0%23.3%25.3%25.0%25.2%26.2%25.9%
1600-170029.0%30.1%25.8%24.5%24.7%24.7%25.7%26.2%
1800+20.7%26.1%27.8%23.2%26.7%26.4%24.4%27.3%
~130024.7%24.9%24.3%23.3%23.1%23.0%25.2%24.9%

金色=その距離帯で最も高い複勝率・青灰=最も低い。母数50走未満のセルは「-」。

浦和 — 距離帯×枠番の複勝率

距離帯(m)1枠2枠3枠4枠5枠6枠7枠8枠
1400-150029.2%30.0%29.4%31.2%27.0%27.1%26.0%28.0%
1800+21.3%28.4%24.1%34.4%23.9%27.6%25.9%27.9%
~130031.4%32.6%30.8%29.0%26.0%29.3%26.6%30.4%

金色=その距離帯で最も高い複勝率・青灰=最も低い。母数50走未満のセルは「-」。

川崎 — 距離帯×枠番の複勝率

距離帯(m)1枠2枠3枠4枠5枠6枠7枠8枠
1400-150032.4%31.4%31.3%29.4%27.2%24.8%25.4%25.5%
1600-170032.2%30.1%31.4%26.7%26.1%23.2%19.6%30.1%
1800+27.0%28.6%31.0%23.9%26.8%24.2%26.7%21.2%
~130038.1%32.8%26.1%35.2%28.1%21.8%24.4%25.2%

金色=その距離帯で最も高い複勝率・青灰=最も低い。母数50走未満のセルは「-」。

門別 — 距離帯×枠番の複勝率

距離帯(m)1枠2枠3枠4枠5枠6枠7枠8枠
1600-170023.8%35.1%30.5%31.3%31.0%30.5%33.8%35.7%
1800+27.1%28.6%34.5%35.9%35.6%35.6%33.0%27.3%
~130024.6%29.2%28.3%29.0%28.9%31.8%30.5%32.1%

金色=その距離帯で最も高い複勝率・青灰=最も低い。母数50走未満のセルは「-」。

高知 — 距離帯×枠番の複勝率

距離帯(m)1枠2枠3枠4枠5枠6枠7枠8枠
1400-150029.2%29.8%30.0%28.8%27.3%28.4%28.6%33.9%
1600-170035.3%35.5%32.1%33.9%36.1%27.4%31.1%33.6%
~130027.4%33.4%29.8%31.3%28.7%29.8%30.6%33.1%

金色=その距離帯で最も高い複勝率・青灰=最も低い。母数50走未満のセルは「-」。

園田 — 距離帯×枠番の複勝率

距離帯(m)1枠2枠3枠4枠5枠6枠7枠8枠
1400-150027.8%29.8%28.8%30.9%29.8%28.3%31.0%33.8%
1600-170041.2%31.3%35.7%37.4%30.5%29.3%35.4%24.6%
1800+37.7%29.3%28.3%39.7%35.7%37.7%27.6%30.8%
~130022.8%24.1%25.4%25.3%26.7%29.2%29.7%36.8%

金色=その距離帯で最も高い複勝率・青灰=最も低い。母数50走未満のセルは「-」。

佐賀 — 距離帯×枠番の複勝率

距離帯(m)1枠2枠3枠4枠5枠6枠7枠8枠
1400-150029.2%30.8%28.6%29.8%28.2%28.8%29.2%28.4%
1800+30.1%31.1%36.9%31.6%31.5%27.8%27.7%29.8%
~130029.1%29.6%29.9%28.2%28.4%28.5%29.9%29.5%

金色=その距離帯で最も高い複勝率・青灰=最も低い。母数50走未満のセルは「-」。

名古屋 — 距離帯×枠番の複勝率

距離帯(m)1枠2枠3枠4枠5枠6枠7枠8枠
1400-150022.3%23.6%25.7%26.9%25.0%28.5%28.1%30.5%
1600-170025.4%23.4%29.2%29.1%28.3%29.8%26.6%28.8%
1800+19.1%23.1%30.9%25.8%33.6%29.8%29.9%30.1%
~130020.5%26.7%22.2%27.4%27.9%25.5%33.2%36.8%

金色=その距離帯で最も高い複勝率・青灰=最も低い。母数50走未満のセルは「-」。

笠松 — 距離帯×枠番の複勝率

距離帯(m)1枠2枠3枠4枠5枠6枠7枠8枠
1400-150031.5%35.0%36.2%35.7%38.4%36.2%33.5%35.6%
1600-170033.2%35.1%38.4%37.3%36.3%33.0%36.0%33.7%
1800+25.0%33.9%41.7%44.8%39.4%27.5%26.8%31.6%
~130033.6%35.7%38.8%37.4%33.6%37.8%43.2%50.0%

金色=その距離帯で最も高い複勝率・青灰=最も低い。母数50走未満のセルは「-」。

金沢 — 距離帯×枠番の複勝率

距離帯(m)1枠2枠3枠4枠5枠6枠7枠8枠
1400-150034.4%37.4%37.1%36.5%33.8%32.4%30.9%29.9%
1600-170042.7%31.5%40.0%43.5%41.5%37.2%23.6%22.0%
~130029.9%32.9%37.2%38.1%45.9%36.6%40.2%33.9%

金色=その距離帯で最も高い複勝率・青灰=最も低い。母数50走未満のセルは「-」。

盛岡 — 距離帯×枠番の複勝率

距離帯(m)1枠2枠3枠4枠5枠6枠7枠8枠
1400-150027.9%32.0%28.8%31.7%30.3%28.8%28.7%33.3%
1600-170029.8%30.1%34.7%27.7%32.6%28.3%28.7%29.6%
~130032.6%33.9%31.3%28.5%27.1%26.2%28.1%30.5%

金色=その距離帯で最も高い複勝率・青灰=最も低い。母数50走未満のセルは「-」。

水沢 — 距離帯×枠番の複勝率

距離帯(m)1枠2枠3枠4枠5枠6枠7枠8枠
1400-150026.4%28.3%33.2%30.0%29.3%27.1%30.2%28.7%
1600-170032.8%26.6%26.0%34.4%29.4%30.9%27.1%27.7%
~130030.4%30.7%35.4%30.8%31.9%30.3%31.6%32.2%

金色=その距離帯で最も高い複勝率・青灰=最も低い。母数50走未満のセルは「-」。

枠を「使える情報」にするには

枠の有利不利は距離(=最初のコーナーまでの位置取り)とセットで初めて意味を持ちます。 たとえば短距離では外枠でもダッシュ力があれば先行でき、逆に距離が延びると内で脚を溜められる利が出る—— つまり「何枠か」単体でなく「この距離のこの枠で、この脚質の馬がどうなるか」が本当の問いです。 UmaLab-AIの予想は、枠をクラス×距離別の実測率テーブルとして評価に織り込んでいます(理論ページ)。

※集計対象: 2024-01-15〜2026-10-02の地方13場・全レース(自前収集データの派生統計・転載なし)。率は3着以内率(複勝率)。 枠ごとの母数は概ね数百〜2,000走台ですが、セル単位のSEは±2〜4pt程度あるため、1〜2ptの差は誤差の範囲です。

枠と馬番は別のものです

この記事で扱っているのは枠番で、馬番ではありません。 出走頭数が8頭以下のときは枠番と馬番が一致しますが、9頭以上になると内側の枠から順に2頭ずつ入るため、 たとえば12頭立ての8枠には11番と12番の2頭が入ります。「外枠」と言ったときに何番の馬を指すのかは 頭数によって変わる、というのがまず押さえるべき点です。

このことは表の読み方にも影響します。少頭数のレースには7枠・8枠が存在しないため、外枠のセルは 自動的に「多頭数のレースだけ」を集めた集計になります。内枠のセルは少頭数も多頭数も含みます。 つまり内と外を並べて比べるとき、両者は同じ母集団ではありません。

この数字を予想本体でどう使っているか

枠は「枠」という独立した項目としてモデルに入っていますが、他の項目と一緒に学習させると、 総合評価を動かす割合は全項目の中でも小さい方に落ち着きます。各レースの項目別評価では、 寄与が小さい項目の見出しを淡く表示し、パーセントも併記しています。 生の率に数ポイントの差があっても、それが他の項目で説明できてしまうなら、モデルは枠を重く使わない—— という結果がそのまま画面に出ている形です。

表示のうえで一度直した点があります。以前は項目別評価の数値だけを並べていたため、 モデルがほとんど使っていない枠の数字が、実力の数字と同じ大きさで目に入っていました。 読者が重要度を誤って読む状態だったので、見出しに寄与のパーセントを併記する形に変えています。

どう数えたか

この結論の限界