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コラム / 競馬の「それ、ホント?」

前走で上がり最速の馬は次も来るのか — 勝った馬なら来る。負けた馬の巻き返しは小さい

公開 2026-10-21 ・ 数値は毎朝の最新データで自動更新(最終更新 2026-10-20)

「前走でいちばん速い上がり(最後の600m)を使った馬は、次で狙え」「負けても上がり最速なら巻き返す」とよく言われます。そこで13場の結果から、前走とその次の走(90日以内)の組331,755組を数えました。前走の上がりは、次のレースの出走表の時点で分かる情報です。上がり最速で勝った馬と負けた馬では意味が違うので、前走の着順で分けて比べます。負けは「4〜5着」と「6着以下」に分けました(上がり最速で負けた馬は惜しい負けに偏るため、まとめると着順の近さが差に混ざります)。

素の数字: 勝った馬ではっきり上、負けた馬では差が小さい

次走の3着内率(前走の着順ごと)
前走で上がり最速それ以外
前走1着
前走で上がり最速 55.1%
それ以外 45.0%
前走2〜3着
前走で上がり最速 45.9%
それ以外 43.6%
前走4〜5着
前走で上がり最速 29.6%
それ以外 31.0%
前走6着以下
前走で上がり最速 19.0%
それ以外 16.9%
数字の表(件数つき)
前走上がり最速それ以外
1着55.1%15,237走勝率 26.9%45.0%16,917走勝率 18.8%
2〜3着45.9%11,377走勝率 16.5%43.6%55,270走勝率 15.2%
4〜5着29.6%5,847走勝率 7.5%31.0%60,850走勝率 8.4%
6着以下19.0%4,290走勝率 4.5%16.9%161,967走勝率 4.3%

前走を上がり最速で勝った馬の次走の3着内率は55.1%で、ほかの勝ち方をした馬の45.0%を上回る。一方、負けた馬では差が小さくなります。4〜5着で上がり最速の馬は29.6%で、それ以外の31.0%を下回る。6着以下では19.0%と16.9%で、差は+2.1ptです。

直近の成績をそろえても、残るのは勝った馬の差

素の比較には「どれくらい走れている馬か」の違いが混ざります。そこで、その馬の直前10走までの3着内率の帯と前走の着順をそろえ、同じ場の「前走で上がり最速でなかった馬」の次走の3着内率を見込みにして比べました(直前5走以上ある馬だけ)。

上がり最速だった馬の次走: 実測 − 見込み(前走の着順ごと)単位はpt。右に伸びるほど、同じくらい走れている馬より次走で来る
前走1着
+7.8
前走2〜3着
+2.2
前走4〜5着
−0.2
前走6着以下
+2.4
数字の表(件数つき)
前走実測見込み差
1着51.3%7,320走43.5%+7.8pt
2〜3着41.8%8,089走39.6%+2.2pt
4〜5着27.9%4,604走28.1%−0.2pt
6着以下17.8%3,546走15.4%+2.4pt

そろえた差は、前走を勝った馬で+7.8pt、2〜3着で+2.2pt、4〜5着で−0.2pt、6着以下で+2.4ptでした。差がはっきり残るのは前走を勝った馬で、負けた馬の差は小さい、というのが数字の形です。

負けた馬の差は、場によって向きが割れる

場実測見込み差
船橋21.8%463走20.0%+1.8pt
大井22.6%752走19.0%+3.6pt
浦和22.7%339走21.7%+1.0pt
川崎22.2%442走20.2%+2.0pt
門別21.6%616走24.1%−2.5pt
高知24.0%757走23.1%+0.9pt
園田24.5%787走23.8%+0.7pt
佐賀19.0%931走19.4%−0.4pt
名古屋22.7%812走21.7%+1.0pt
笠松28.3%597走28.0%+0.3pt
金沢25.4%528走24.9%+0.5pt
盛岡28.4%538走23.9%+4.5pt
水沢24.8%588走25.6%−0.8pt

前走で負けて(4着以下)上がり最速だった馬の、直近の成績をそろえた差を場ごとに見ると、プラスが13場中10場、マイナスが3場(門別・佐賀・水沢)でした。差が2pt以上あったのは4場(大井+3.6pt・川崎+2.0pt・門別−2.5pt・盛岡+4.5pt)で、ほかは2pt未満です。

この表の読み方と注意点

どう数えたか

この結論の限界